TAKUMI DUO Live in KOBE
東京・清澄白河から三宮はJUST IN TIMEへ!の巻
※このレビュー記事は2007年12月2日に匠三刻#で発表されたエントリー記事を転載・一部改変したものです。というか時事ネタ入ってますが華麗にスルーでよろしくです。
こんばんは。名古屋に帰ってきましたパルキです。疲れました。これはどーなんか?いや、いま頭にふとわいた言葉を認めない。俺は認めないぞ~。
さて、朝10時からの本番前リハーサルを神戸三宮はリードマンスタジオで行ったTAKUMI DUO。そこでベストテイクを連発し、意気揚々とJUST IN TIMEへ。
目の前でドリップされたコーヒーのほろ苦い香りを楽しみつつ、某プロドラマーの方から借りるドラムの取り扱い説明を受け、よりどりみどりの各種シンバルから3種選んでいざ、ライブッス。
<マイ・フェイバリット・シングス>
はい、今回1発目に持ってきましたよ。毎回1曲目には迷いますが、この曲を1曲目に持ってきたのは正解だったかもしれません。いい感じで感覚をつかむことができました。
<リメンバーケルン>
プレイ1のみサービス。シェフの序盤の旋律が切なかったですね。
<マイ・バック・ページ>
「フォークソングが好きな人手ぇ挙げて~」で始まる曲。いいんですよ。なんでもいいんです。ジャンルなど好き嫌いを語るにおいては無意味です。旋律とプレイヤーとリスナーの関係がそこにあるだけですから。混沌であることが最上とも思いませんけどね。要はバランス。その意味においては、プレイ2の方がバランスがとれていたかなぁと演奏者としては思います。元の曲がいいからねぇ。
<冬の大サービスTAKUMI DUO全部入りタイム>
名前の通り、何曲かまとめてやってしまおうという企画モノ。
ベースはサマータイム。そこからビアソラ・タンゴが入って最後はし~ちゃんぶる~す。
プレイ1は途中にバンス・リカーナが入り、プレイ2ではサマータイムでやるはずの16beatを一度も入れなかったという暴れっぷり。プレイ1では長めのドラムソロやらせてもらいましたが、組み立てがいまいちでしたかね。シェフ曰く「たまには仕事しろ!」ということだったんで頑張りました。
<海峡>
言わずと以下略。in JUST IN TIME。気持ち入ってましたね。旋律でのストーリーテリングぶりがよりはっきりとした感じだったと思います。
<サイレンス・イズ・ザ・クェスチョン>
実は私、あんな風なドラムやってますが、ドラムキット関係であんまり機材を壊したことないんですよ。スティックも折らないし。最近はチップ(先端)が欠けるってことすらないんです。成長した証かと思うんすが。グリップの仕方がミソなんですけどね。
「ドラムは太鼓じゃなくてスティックを鳴らすもんだ」
とはある達人のお言葉です。そっちの方が「(全てが)鳴る」。音は振動ですから。
しかしながらプレイ1で右端のクラッシュシンバルの留め金を飛ばしてしまいました。いや外れただけで壊れては無いんですけど。
壊してないですよほんとに。
壊してないですから!!(汗)
いや、そういう音が欲しかったというのは言い訳ですかね。そうですか。だってシェフのピアノ線の響き方がそうなんだもん。
曲名は沈黙なんですけどね。
<サテンドール~アンダルシアの風>
はい、かわいくスタート、サンバサンバでドラムソロ、で、スペインにいくという構成でやってみました。今回一番「楽曲」っぽい展開ッス。サテンドールいい曲ね。キメがあるってステキ。この時点で「体力の限界!」と叫びたかった僕は、シェフの背中に、その台詞を飲み込むことを余儀なくされました。
カウベルが欲しかった。
<うい・あー・ざ・ちゃんぴょん>
「センセ、おいら優勝したい」
「わかった。優勝しよ」
ってことでやることになりました(笑)。もーね。なんでもいいや、どっかいっちゃえ。な感じ。
いい曲だなぁ~。サビのキメがすごく気持ちよかったなぁ~。
シェフがサビの間にいれるフレーズがとてもよくてですね。お客さんいなかったら泣いてましたね。
<ジェッディン・デデン>
プレイ2アンコール。
シェフ曰く「日和るなよ」のお言葉にパルキ必死。
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プレイ2では「漆芸」市中佑佳氏の作品とのコラボもあり、大盛り上がりの神戸ライブ、皆様お楽しみいただけましたでしょうか。
個人的にはちょっと、環境との連携というか、お借りしたドラムキットが何故、若干低めのチューニングでやや深めの胴体だったのか、もっと早く気付くべきだったと反省。スネア(一番使ってる真ん中のタシタシ鳴る太鼓ですね)の音がカンカン過ぎてお聞き苦しい点があったと思われます。特に最前列の方、申し訳ない。でかい音とうるさい音は違いますからね。
結構リハーサルに熱が入って、今までで一番練習時間が長かったり、プレイ1もプレイ2もたっぷりやらせて頂いたおかげで、もうヘトヘトでした。家に着いた後、起き上がれない。でもシェフは一度も休憩ないんだよな。
気持ち悪いもんで、他の部分は案外大丈夫なのに、右腕の消耗度といったら大変なもんで。ライブ後半は自分のものじゃないみたいでした。これも言ってみればバランスの悪さかなぁと思いつつ、今は右上腕部に溜まった乳酸が分解されていくときの独特の心地よさを感じちゃってます。それもひとえに皆様のおかげ。
というわけで会場を提供していただいたJUST IN TIME様、ありがとうございました。うまいホットコーヒー、久しぶりでした。
「ボス」を筆頭に、会場整理・受付等、ライブセッティングして頂いた皆様、ありがとうございました。
「幸せな二人」の図を2組(一組はもちろん、あの、リーダーとボスのお二人ですよ)もみせられると、帰りの新幹線は一層寂しく感じられ…ないもん!感じるもんか。…いいなぁ。
ドラム貸していただいたマツ◯さま。ありがとうございました。YAMAHAメイプルカスタムアブソリュート最高。ベードラ前面のカッティングと似顔絵もイカス。Kジルシンバル最高。特にシンクラッシュ。もっと上手に鳴らしたかった。すんません。精進します。
そして会場に足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。
TAKUMIバンドは今後、更に発展を遂げるつもり、いや遂げますので今後ともおつきあいの程、よろしくお願いいたします。
イヤ、もしまた「聴きたい」と思っていただけたなら、そのときにもう一度お会いしましょう。いつでもお待ち申し上げております。
というわけでその2、僕のライブレビューおしまい。シェフ、コメント欄でもなんでもよいので、一言、お言葉賜りたく。
よろしくお願いいたします。
「伏見屋」(東京)ライブと「Just In Time」(神戸)ライブを終えて。
Byシェフ匠
※このレビュー記事は2007年12月6日に匠三刻#で発表されたエントリー記事を転載・一部改変したものです。というか時事ネタ入ってますが華麗にスルーでよろしくです。
まずは、この2つのライブが「TAKUMI BAND」に新しくもアヤシイ目標をもたらしたこと、そしてまた、僕(ら)が演り続けていることを再確認できたこと、ライブに「立ち合って」くださった皆様に感謝いたします。
東京ライブ。
下関時代の連中、石倉組の皆様・・・会場の多くを占めたのは、たしかに彼らでした。しかし、20年以上の時をひとまたぎして集ったかつての音楽仲間に、けっきょくはお話しする機会を持てなかった「新しい・初めての」方。と、僕(ら)の騒音?にも目をつぶってくださった「伏見屋」の関係者の方々。一人ひとりの方にThanksです。
あたらしい音創りも十分に試行することができました。「サイレンス・イズ・ザ・クエスチョン」の出発点になった記念日(笑)になり、また、パルキングが抑制のなかでしか叩けないドラミングを、試行錯誤しながら演りとげた一日でもありました。
結果、新しいオファーもいただきました。ありがたいことです。
さて、神戸ライブ。
昨年にひきつづき2回目のライブでしたが、まずは単に「見た目」のことですが、開演前には会場の外に行列が・・・。正直。身震いを覚える光景でした。が、そこは、今回の「TAKUMI DUO」。肝はすわってましたよ。その光景が、僕(ら)を存分に鼓舞!!
パルキングのレヴューにも記されていましたが、
1曲目に「マイ・ファイヴァリット・シングス」
先のライブまでは、最後の曲でした。それが一発目の曲に。僕(ら)の成長の証は言いませんが、「いま在る自分」を「壊し」、そして「創り上げる」。その循環、持続の自己表明ぐらいの意味付けは出来るかな、と。
「マイ・バック・ページ」は、最初に演ったときと、かなり変わってきました。パルキングがいってましたが、いい曲は、その場その場の演奏者の<想い>で、ずいぶんバリエーションを生みますね。こんな塩梅では、しばらくは、かならずライブで扱う作品のひとつになりそうです。
「サマータイム→ビアソラ・タンゴ→しーちゃん・ぶるーす」は、『子守唄』です。そう、「TAKUMI DUO」ならではの並びです。リズムも、曲の長さも、演奏方法も…、ひょっとすると今回、最もその場の身体性が直接でた(でてしまった)か、と思いました。
「海峡」
関門の海、須磨の海、朝鮮半島との距離、ロンドン・ダウンタウンの多国籍な人々の行きかい、そしてぐっと目線を近くに据えたときの、隣の「誰」かさんと「自分」との交わり・・・ライブ会場で言った以上のことは、出てきません。ただし、この曲が最後にできあがった(難渋したんです)キッカケにかかわってくださった、竹国友康氏の立ち位置が、大きく影響した曲であることは、まちがいない…これは文字として残しておきたい。と同時に、唯一のソロ。
パルキングがどのように受けとめるのか…これは、ですね。かなりの緊張感(いつもです)を伴うものなんですが、今回、一瞬。パルキングと一緒に船に乗ってるところがぐぅわ~んと目に浮かび、なぜかドキドキ。こいつも、文字におとしておきやす。
「サイレンス・イズ・ザ・クエスチョン」
東京ライブでも感じたのですが、今回のツアーのなかで、もっとも予想を裏切ってくれた曲かもしれません。「DUO」の掛け合いとして、もっともスリリングな展開を随所にもつことができました。
また。
PLAY2にお招きした「市中佑佳氏」の<漆芸>作品とのコラボレーションは、すくなくとも僕(ら)のなかで大きな意味を持っていました。氏の主たる「モチーフ」である、
「実在と非実在」
「可視と不可視」
その「あわい」に、たしょうなりとも近づこうと、PLAY2での「DUO」は〝#♭▲●※≠§%▼♡is the question!〟・・・。まだまだ、精進あるのみ、だ。
「サテン・ドール→アンダルシア」
4ビートから16へ。ライブの締めとして、かようなリズム仕立てで、軽快に。「キメ」の心地好さは、すくなくとも演り手にとっては手応え十分でした。
と、ここでいったん終了でしたが。
アンコール。
「We are the chanpions」
いわずと知れた「QUEEN」の名曲。パルキングとの会話。「おいら優勝したい」「うん、優勝しよ」・・・それ以上のモチーフはありません。が、アンコールにもってきて、よかったヨカッタです、ネ。パルキング!
「トルコよ、トルコ。う~ん、トルコ♡」
意想外の、アンコール。神戸ではPLAY2のみで。やっぱり、ここまで溜まりに溜まった僕の唄(叫び)にて終了。
ほんとうに、ありがとうございました。「Just In Time」の磯田夫妻をはじめ、満員御礼の当事者である「立ち会い人」であった皆様に、深く感謝いたします。
私事ですが、この12日からロンドンにいってまいります。どうやら、弾く機会にも恵まれそうです。「大暴れ」してきます。って、それしかありませんけど。
では、またの機会を。
「TAKUMI BAND」・・・まだまだ、加速していくことをお約束します。
'07_12_2 Live at JUST IN TIME (神戸・元町)セットリスト
<PlayⅠ> <PlayⅡ>
M1 M1
『My favorite Things』 『My favorite Things』
M2 M2
『リメンバー・ケルン』 『My Back Pages』
M3 M3
『My Back Pages』 『冬の大サービス
M4 TAKUMI DUO全部入りタイム』
『冬の大サービス M4
TAKUMI DUO全部入りタイム』 『海峡』
M5 M5
『海峡』 『satindoll~アンダルシアの風』
M6 M6
『Silence is the Question』 『Silence is the Question』
M7
『satindoll~アンダルシアの風』
アンコール アンコール
『We Are The Chanpions』 『We Are The Chanpions』
『Ceddin Deden』
以上